ロシアの文豪アレクサンドル・プーシキンの名を持つこの美術館の前身は、1912年に開館したモスクワ大学付属アレクサンドル3世美術館。当初は石膏像や古代貨幣のコレクションを中心とした資料館的な性格が強かったのですが、徐々に絵画などのコレクションを充実させていき、1923年にモスクワ美術館と改称され、1937年にはプーシキンの没後100年を記念してプーシキン美術館と呼ばれるようになりました。
現在この美術館の収蔵品の中核をなしているのはロシアの大コレクターであったセルゲイ・シチューキンとイワン・モロゾフが蒐集したフランス近代美術のコレクションです。
その中でもピカソやマティスなど20世紀初頭のフォービズムやキュビズムの重要な作品と並んで、モネ、ルノワール、ピサロをはじめとする印象派、さらにはセザンヌ、ゴーガンといった画家達による後期印象派の作品群はプーシキン美術館の白眉であり、非常に高い質を誇っています。 |